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仔うさぎや繁殖期のうさぎはもちろん、高齢うさぎにとっても体重を減らさないために必要な栄養補給に高いラビットフードのまとめです。
うさぎが高齢になると、「体重を減らさないために、高カロリーのペレットへ変えた方がよいのでは?」と考えることがあります。
しかし、高齢になったという理由だけで、栄養価の高いフードへ切り替える必要はありません。
高齢うさぎは、若い頃より活動量が減って太りやすくなることもあれば、病気や歯の問題によって体重が減ることもあります。
大切なのは、年齢ではなく、そのうさぎの体重、体型、食欲、運動量、健康状態を見ながら食事を調整することです。
高齢うさぎには高カロリーフードが必要?
結論からいうと、すべての高齢うさぎに高カロリーフードが必要なわけではありません。
高齢になっても体重が安定し、牧草をよく食べ、便や活動量にも問題がない場合は、これまでの食事を大きく変える必要はありません。
一方、少しずつ体重が減っているうさぎでは、獣医師と相談したうえで、ペレットの量を増やしたり、年齢や体調に合ったフードへ切り替えたりする場合があります。
反対に、運動量が減って体重が増えている場合は、ペレットを減らす必要があります。
「高齢だから増やす」「痩せて見えるから高カロリーにする」と一律に判断せず、定期的に体重を測りながら調整しましょう。
高齢になっても食事の基本は牧草
高齢うさぎであっても、食事の基本は変わりません。
一般的な目安は、次のような内容です。
- 牧草や生草を食事の中心にする
- 葉野菜やハーブを適量与える
- ペレットは計量して少量与える
- 新鮮な水をいつでも飲めるようにする
牧草は、腸の動きを支える食物繊維の供給源です。
長い繊維を時間をかけて噛むことは、伸び続ける歯を適切にすり減らすためにも重要です。ペレットに牧草が使われていても、長い牧草を噛む動きの代わりにはなりません。
牧草を食べる量が減ったからといって、すぐにペレットで補ってしまうと、さらに牧草を食べなくなることがあります。まずは歯や体調に問題がないか確認しましょう。
体重減少を「老化」で片付けない
高齢うさぎの体重が減ったときは、高カロリーフードを与える前に原因を確認する必要があります。
体重減少や食欲低下の背景には、次のような問題が隠れていることがあります。
- 奥歯を含む歯の病気
- 関節炎などによる痛み
- 腎臓や肝臓などの病気
- 胃腸の動きの低下
- 食器や牧草入れまで移動しにくい
- 一緒に暮らすうさぎに食べ物を取られている
- 暑さや環境変化によるストレス
歯に問題があるうさぎでは、牧草を避けて柔らかいペレットや野菜ばかり選ぶことがあります。
よだれが出る、食べ物を口から落とす、硬いものを食べなくなった、便が小さくなった、あごの周囲が腫れているといった変化があれば、うさぎを診察できる動物病院へ相談してください。
毎週体重を測る
高齢うさぎの変化に早く気づくためには、見た目だけでなく、実際に体重を測ることが大切です。
できれば週に一度、同じ体重計を使い、同じ時間帯に測定します。
記録しておきたい項目は次のとおりです。
- 体重
- 牧草を食べる量
- ペレットを残していないか
- 飲水量
- 便の大きさと数
- 動き方や活動量
- よだれや口周りの汚れ
- お尻に盲腸便が付いていないか
毛が長い、冬毛が増えた、体格が大きいといった理由で、体型の変化が見た目では分からないことがあります。
背骨や肋骨、骨盤の触れ方も確認し、普段の状態を覚えておきましょう。体重が変わっていなくても筋肉が減り、脂肪が増えている場合があるため、体重と体型の両方を見ることが重要です。
高齢うさぎのペレット選び
高齢うさぎのペレットは、単純にカロリーや粗たんぱく質が高い商品を選べばよいわけではありません。
次の点を確認しましょう。
牧草を主原料とした均一なペレット
健康な大人のうさぎでは、チモシーなどのイネ科牧草を主原料としたペレットが一般的です。
さまざまな穀物、種、ドライフルーツ、色の付いた粒などが混ざったミックスフードは、好きなものだけを選んで食べる原因になります。
食物繊維が多く、粒の栄養が均一なペレットを選びましょう。
年齢表示だけで選ばない
シニア用のペレットは選択肢の一つですが、すべての高齢うさぎに必要なわけではありません。
現在のフードで体重と体調が安定しているなら、急いで変更する必要はありません。
シニア用へ変更する場合も、原材料や成分を確認し、そのうさぎの体重、持病、活動量に合っているかを獣医師へ相談すると安心です。
アルファルファ主体のフードは慎重に
アルファルファを主原料としたフードは、成長期や妊娠・授乳期など、多くの栄養を必要とするうさぎ向けに作られていることがあります。
体重が減っている高齢うさぎに使用される場合もありますが、「高齢だから」という理由だけで長期間与えるものではありません。
アルファルファは一般的なイネ科牧草より、たんぱく質、エネルギー、カルシウムが多い傾向があります。健康な大人のうさぎが長期間多量に摂取すると、肥満や尿路への負担につながる可能性があります。
体重を増やす目的で使用する場合は、獣医師の指示を受けましょう。
痩せている場合の食事調整
病院で診察を受け、病気や歯の問題への対応を行ったうえで、食事を調整します。
ペレットを少しずつ増やす
牧草を食べられているものの体重が維持できない場合は、獣医師の助言を受けながらペレットを少し増やす方法があります。
一度に大幅に増やすのではなく、便や牧草の摂取量を確認しながら調整しましょう。
ペレットを増やしたことで牧草を食べなくなる場合は、量や種類を見直す必要があります。
食べやすい場所に置く
関節炎などで動きにくくなったうさぎでは、食事内容よりも、食べ物まで移動できないことが問題になっている場合があります。
牧草、水、ペレットを休んでいる場所の近くにも置き、無理に段差を越えなくても食べられるようにします。
水はボトルだけでなく、倒れにくい器でも用意すると飲みやすくなることがあります。
一緒に暮らすうさぎとは一時的に分ける
複数のうさぎが一緒に暮らしている場合、若いうさぎが高齢うさぎのペレットまで食べてしまうことがあります。
その場合は、食事の時間だけ短時間分ける方法があります。
お互いの姿や匂いを感じられる状態を保ち、食べ終わったらすぐに元の場所へ戻しましょう。
ペレットをふやかす場合
歯の治療後などで硬いペレットを噛みにくい場合、獣医師からペレットを水でふやかすよう指示されることがあります。
ただし、柔らかい食事を与えるだけでは、歯の病気そのものは治りません。
牧草を食べなくなった原因を確認せず、柔らかいフードだけで長期間対応することは避けましょう。
サプリメントは必要?
健康状態に合った食事を取れている高齢うさぎでは、通常、年齢だけを理由にビタミンやミネラルのサプリメントを追加する必要はありません。
特にカルシウムなどは、過剰に与えることで尿路に負担をかける可能性があります。
サプリメントや栄養補助食品を使用したい場合は、現在与えている牧草、野菜、ペレットの商品名や量を伝え、獣医師に相談してください。
フードの切り替えは少しずつ
ペレットを変更するときは、現在のフードに新しいフードを少量混ぜ、徐々に割合を増やします。
急にすべてを入れ替えると、新しいフードを食べなかったり、お腹の調子を崩したりすることがあります。
切り替え中は、次の点を確認してください。
- 牧草をいつもどおり食べているか
- 便の数や大きさが変わっていないか
- 軟便が出ていないか
- 体重が急に増減していないか
食欲が落ちた場合は、切り替えを続けず、動物病院へ相談しましょう。
食べない、便が出ない場合は早めに病院へ
うさぎは、食べない状態が続くと腸の動きが低下し、短時間で重篤になる可能性があります。
次のような症状がある場合は、高カロリーフードを試して様子を見るのではなく、早めに動物病院へ連絡してください。
- 食べる量が明らかに減った
- 好物にも反応しない
- 便が極端に小さい、または出ていない
- お腹を丸めて動かない
- 歯ぎしりをしている
- よだれが出ている
- 急に体重が減った
自己判断で強制給餌を始める前に、腸閉塞などがないか診察を受けることも重要です。
まとめ
高齢うさぎだからといって、必ず高カロリーや高たんぱくのフードが必要になるわけではありません。
体重が安定し、牧草をしっかり食べている場合は、これまでの食事を基本にします。
体重が減ってきたときは、単なる老化と考えず、歯、関節、内臓、胃腸などに問題がないか確認しましょう。
そのうえで、必要に応じてペレットの量や種類、食べ物の置き場所、食べやすさを調整します。
高齢うさぎの食事で大切なのは、「栄養価がもっとも高いフード」を探すことではありません。
毎日の食べ方や便、体重の小さな変化を観察し、そのうさぎの現在の状態に合った食事を選ぶことです。
※この記事は一般的な飼育情報をまとめたものです。食欲低下、体重減少、持病がある場合は、うさぎを診察できる獣医師へ相談してください。
