[D4] D3S to D4 (AFについて)

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D4 の AF ユニットは従来までとは一新され、AF が大幅に強化されている――というのがカタログの文言だが、実際はどの程度強化されているのか発売前から興味があった。

実際に使ってみると、これは文字化するのは難しいのだが、かなり違うと思った。
D3S でも速いと思っていた AF の合焦スピードだったが、それよりも速い。当然、正確だ。

通常の撮影においては、おそらくあまり違いは感じないと思う。
ただ、動体撮影を行った時にはかなり違っていた。


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今までの撮影だと (というか、普通は) 、あらかじめ撮影者が撮影する動体にピントが合うように食いつかせてから、あとはカメラに任せてピントを合わせ続けて撮っていたと思う。
それが D4 になってからは、食いつかせる時の合焦スピードが明らかに速くなった。撮影者はあとはシャッターを押し続けて怒涛の連写をするだけ。
被写体にもよるが、初めにピント合わせに失敗しても、カメラがこちらを助けてくれて、すぐに対象にピントを合わせてくれる。コントラストがはっきりしていると、なお速い気がした。


ただ、付け加えるなら AF-S のレンズを使用した時に、
その性能がフルに発揮されるんじゃないかなぁという気はした。

動体撮影をよくするのであれば、D3S から乗り換えるのもアリだ。

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ちなみに。
AF に関連して、D4 になって今までのすべての一桁台よりも進化したところがある。
AF モードの切り替え方法だ。

今までは、AF-S, AS-C, MF を左側のレバーで切り替えていたが、
左側のレバーで切り替えるのは AF と MF のみだ。
AF のモード切替は、ボタンを押しながらコマンドダイアルを回す。
連動してファインダー内で S (シングル AF サーボ) か C (コンティニアス AF サーボ) かが表示される。しかも、AF-C の時には使用する AF ポイントが視覚的にファインダー内に連動する。

これは動画か、実機を触ってみないとなんとも説明しづらい部分だが、これによりファインダーをのぞきながらも AF の切り替えがスピーディーに、かつ、確実に行えるようになった。

今まで、あの AF 切り替えレバーってけっこう使いづらかったんだよね……。
D4 での変更は、ちょっと感動したくらい使いやすくなった。